サルベージ。

夕べは毎週やってるラジオ番組が久しぶりに生放送に戻った。公演終わったからね。局に着くまでは少し浮上しかけてたんだけど、ダメだった。1週間ぶりに会う劇団員たち。

ただでさえ沈んでるってのに、なにもこのタイミングで他のヒトへの心配を聞かさなくたって。『アイツ、元気なの?』って。ひねくれきってる今の自分の耳には、その言葉のあとに『オマエのコトはちっとも心配じゃねぇよ』と聞こえてくる。
普段なら、別にどうってことない言葉。自分に余裕がないからナナメに受け取る。虚勢張って乗り切るつもりだったのに、どーんと撃沈。心配されたくないのに、心配されないと傷つく。
強いヤツでありたいのに、実は強くなんかない。でも強いヤツであるように振舞ってれば、そのうちホントに強くなれたりするんじゃない?なんて思ってた。なのにな。この沈没ぶりはなんだ?

いつもなら放送中はスタッフのくせにフツーに爆笑したり余計な突っ込みを陰からいれたりするけど、ニコリとも出来なかった。感じ悪すぎだよ。自分でもわかってたんだけど…。
案の定、放送後に『こっちにとって、目の前のスタッフは一番の、目に見える聴取者なわけでさ…』と。『なんかあったのか?』と聞かれても、『なにもないです』 『すいません』しか言えない私に、それ以上なにか言うのは諦めたらしかった。

でも帰りに団長に拉致された。
前回、団長の前で初泣きした時も拉致だった。劇場からの帰りに、『送ってくから』の声に気づかなかったフリして地下鉄の駅へ向かってたらイキナリ目の前に車を横付けして『乗れ。』だ。しかもワゴン車。はたから見れば犯罪っぽい。
ラジオ局を出て、まだ地下鉄あるからって言ったのに『送ってくから(車に)乗れ』の一言。ここで乗らなくても絶対に拉致コースだと観念して、トボトボとついてゆく。今回は本人の口からも拉致という言葉が出た。(笑)

『いつ浮上すんの?』 『どうしたら浮上できるの?』
質問攻め。
『自分でもわかんない。こんなに凹んだの初めてだから』
とりつくしまもないね。ほんと感じ悪い。でもホントにわかんないんだ。涙ばっかり出てくる。

前に話をした時は『オトナでいるのやめろ』と言われた。
今回はさらに増えた。
『“強い”を装うな』
『甘え上手になれ』
『もっと自信を持て』

強いヒトだと見られるのも、それを求められる状況もツライだろって。だから、誤解なのにーっていうサインを出せと。上手に甘えればいいって。
難しいよ。だって甘えるなんてこと、自分にとっては罪悪感を抱かせるものでしかないもん。そう言ったら、随分ビックリしてたな。でもこっちもビックリしたよ。『甘えていいんだ』なんて言われると思わなかったから。

ただ、団長が話すいろんなコトに、『ふーん』とか『うーん』とか『??』になったり『そうかー』ってなったりしながら、誘導尋問に引っかかっちゃったヒトみたいにポツポツと思ってること全部話してみた。そうしたら、『ちょっと落ち着いた』と口に出せた。だって、団長がこんな夜中まで私の暗~い話をきいてくれるのは、なんとかして私という沈没船を引き揚げようとしてくれてるからで…。そう思ったら気持ちが少し楽になった。『その言葉はオレを安心させようって気持ちから出てきた言葉だろ。オマエに余裕ができたから言えた言葉だぞ』って笑ったカオがすごい温かかった。ありがたかった。

『こんなにいっぱい話しをきいてくれるヒトがいて幸せだなーって思って寝ることにする』って言ったら、『なんだそれ。しゃべってたのほとんどオレじゃん。あ、じゃあオレはいっぱいしゃべれて幸せってことにするわ(笑)』…なんだか気が抜けた。

『ありがとう』という言葉の威力について話してた時、団長が『日本人って「ありがとう」と言われると思考が3秒停まるんだって』と言ってた。もうほんと率直に『かわいいね日本人』って言葉が出てきた。車から降りる時、『ありがとうございました』って深々と言ってみたら、『あ、オレ3秒停まる!』と返ってきた。『!(←思い出した)ありがとう!!(ニヤリ)』 『あ、また停まる!!(笑)』と頭悪そうな会話で終わった。

少し浮上できたみたい。
[PR]
by musta-kahvi | 2005-11-23 00:19 | その他のコト
<< 女子温泉。 凹。 >>